「閃く」ためには、相応の「努力」が必要
2009年12月2日 大いなる意思 コメント (8)天才は1%のひらめきと99%の汗
(Genius is one percent inspiration and 99 percent perspiration.)
トーマス・エジソン
有名な言葉であるが、エジソンの真意はちょっと違うらしい
「1%のひらめきがなければ99%の努力は無駄である」
言い換えれば、「1%のひらめきさえあれば、99%の努力も苦にはならない」
まあ、どれが真意でもよいんだけど、「閃き」はとても重要で、「閃き」が無いと物事がうまく前に進まないことが多々ある
ということで、できれば効率よく「閃き」たいわけであるが、人間なかなか簡単に「閃い」てくれない。
ココ1年半ほど、「閃き」がないといけない状況に追い詰められることが多く、色々思い返すとこんな風にすれば「閃く」のかな?というコツみたいなもんが見え隠れしてきたので、忘れないうちにメモって置くことしよう♪
ここでいう【閃き】とは
芸術的なアイデアが浮かぶとかそういうのではなく、なるほど!そういうことか♪とか、こーすればいーわけね♪的な、例えるなら図形の問題の解き方がわかったような感覚の事を言ってます。
造語ですが、「ゲシュタルト把握」という言葉がなんとなくしっくり来るかなと思っていますが、ゲシュタルトのそもそもの意味を考えるとちょっと違うので、エジソンが使った《閃き/Inspiration》を使っています。
(1) 下地作り
その分野に関する知識が無いと、どうしようもないらしい。
ということで、まずはひたすら頭の中に情報を注入
とはいえ、ただ単に本を読んでも頭には入らないので、読む・要約・読む・要約・要約を読みながら更に読む
という形で、こまめにIN/OUTを繰り返す
ここでの要約は、後で記憶を手繰るトリガーになるので、できれば文字ではなく図や表で書いておくとベター
また、データソースも書いておくと、困った時に戻れるので便利(ただ、書き過ぎるとうざい)
※この時期は、とてつもなく頭と心が疲労するので、適度な運動と十分な睡眠を無理にでも取るようにしないと逆に効率が悪くなる
※その分野の専門家が師としてアドバイスしてくれると下地の質が高くなる
(2) 下ごしらえ
幾つか「閃き」のメインとなるであろうパーツについて、実際に使って/やってみる。
頭でわかっているのと、実際に使ってみるのとでは、その理解には雲泥の差があり、目星をつけたら手間暇を惜しまず使ってみる。
下ごしらえの時期は、傍から見ると目的を持たずに無駄な作業をやっているようにも見える。(本当にそうなのかもしれない。)
が、メインパーツについては深い理解をしておかないと、現実味を帯びた具体的な「閃き」とならず、「直観」の域を出なくなってしまう。
「直観」は「閃き」より短い時間で導出できるのである意味優れているが、その根拠について論理的に説明できないので実現化の際に躓いてしまう。
ということで、「閃き」のレベルにするにはうまく下ごしらえをすることが重要
(3) シェイク
ある程度下ごしらえが出来たら、頭がリフレッシュされるようなペースチェンジが必要
よくあるパターンは「シャワーを浴びる」
その他にも、「食事をする」、「車の運転をする」など、特に頭を使わず血の流れを変えられ、決して眠くならない何かをする。
批判的な人の意見を聞くこともかなりの効果があるので、考えの違う人と気軽に話せる関係を持っておくと便利
下地作りや下ごしらえは、ややもするとそれをすることが目的になってしまうのと、黙々とした終わりのない作業になってしまうので、上手くシェイクのタイミングを組み入れることが重要
どんなに忙しい時でも、敢えて違う事をするとかゆっくりコーヒーを飲む時間を無理やり作るとかしておくとよい
(4) キャプチャー
下地と下ごしらえが程良く出来ていたなら、シェイクをすると「閃き」の欠片が湧いて出てくる(事がある)
これを逃すとしばらくの間、頭から消えてしまうので、すかさずキャプチャ!
この時点でキャプチャーできる「閃き」は、断片的なイメージでしかないので、繋がっていなくてもイメージをラフスケッチしておく
生活の流れの中で起きることが多いので、メモの常備も常套手段
(これが便利らしい : http://www.pilot.co.jp/frixion/info/index.html)
私の場合、PCと共に生活をしているのでエディタを開いてメモるのがパターン(デスクトップにはそういうメモの残骸が結構あったり...)
(エディタはショートカットとして登録しておくとよい)
(5) シナリオ化/インテグレーション
キャプチャーした「閃き」のラフスケッチを、自分自身に再度説明しながら1本のシナリオ、又は1つのアイデアにまとめ上げていく
コピーできるホワイトボードがあるととても便利
ノートでもできるけど、書き消しが思考の速度できるホワイトボードより優れたツールはないと思う。
書いた結果を携帯でPCにシャメできるのも便利
ホワイトボードがない場合は、3畳ぐらいのスペースを使って資料や「閃き」ラフケッチの全てを手に届く範囲に並べまくる
それらを順序立てながらまとめ上げていく
※頭で考えていることを見える状態/指を差せる状態にして、物理的に繋げられる状態にすることが大切
(6) レビュー
第3者に説明して、理解できるぐらいまでストーリーライン、又はメッセージが作りこまれていることを確認
暗黙の了解で飛ばしている事項、論理の飛躍などは第3者に見てもらわないとやはりわからない。
問題:
下地作りと下ごしらにかかる時間の意義をどう説明するか?
「直観」においてはこの事前作業が必要なく(というか、事前作業が必要な人は「直観」できない)、どうしても速度という重要なファクターで劣ってしまう。
が、その後の実践においては「直観」だと行き詰った時に打開する方法がさらなる「直観」に頼るしかなく、職人芸の域を出なくなってしまう。
(そもそも実践で使える「直観」ができるくらいやりこんでいることであれば、「閃き」に頼る必要あんまりないし...)
しかし、職人から見れば「閃き」のための準備作業は非常に遅く、無駄な作業に思えるためにそこに時間を費やす意義を理解しえない。
(なぜなら、職人はどうすればよいか「直観」でわかっているから。とはいえ、その職人が中途半端だから第3者の「閃き」が必要になっているってのもあるけど)
優れたコンサルタントとかを見ていると、下地作りを一晩でこなし、下ごしらえをしなくても「閃き」の域まで到達できるようにも思える。
普段からの幅広い勉強と、類まれなる「理解力」と「記憶力」、実践をしなくても深い理解が出来る「イメージ力」、わかり易く伝える「説明力」「描画力」のなせる業なのだと思う。
(全ての本を15分の立ち読みでほぼ暗記できる人や、100ページ超の資料から一瞬でエッセンスとなる3ページを抜き出すなんてのを見ると、やっぱりギフテッド(天才)には敵わないと思う。)
でも、(私を含めて)ほとんどの人は凡人なので、準備が必要なのである。
※直観と閃きの違い
脳科学者の池谷裕二氏が説いているようです。氏の説明は見つからなかったので、こちらとかが参考になります。
http://plaza.rakuten.co.jp/nanahosikimi10/diary/200911170000/
(314307)
(Genius is one percent inspiration and 99 percent perspiration.)
トーマス・エジソン
有名な言葉であるが、エジソンの真意はちょっと違うらしい
「1%のひらめきがなければ99%の努力は無駄である」
言い換えれば、「1%のひらめきさえあれば、99%の努力も苦にはならない」
まあ、どれが真意でもよいんだけど、「閃き」はとても重要で、「閃き」が無いと物事がうまく前に進まないことが多々ある
ということで、できれば効率よく「閃き」たいわけであるが、人間なかなか簡単に「閃い」てくれない。
ココ1年半ほど、「閃き」がないといけない状況に追い詰められることが多く、色々思い返すとこんな風にすれば「閃く」のかな?というコツみたいなもんが見え隠れしてきたので、忘れないうちにメモって置くことしよう♪
ここでいう【閃き】とは
芸術的なアイデアが浮かぶとかそういうのではなく、なるほど!そういうことか♪とか、こーすればいーわけね♪的な、例えるなら図形の問題の解き方がわかったような感覚の事を言ってます。
造語ですが、「ゲシュタルト把握」という言葉がなんとなくしっくり来るかなと思っていますが、ゲシュタルトのそもそもの意味を考えるとちょっと違うので、エジソンが使った《閃き/Inspiration》を使っています。
(1) 下地作り
その分野に関する知識が無いと、どうしようもないらしい。
ということで、まずはひたすら頭の中に情報を注入
とはいえ、ただ単に本を読んでも頭には入らないので、読む・要約・読む・要約・要約を読みながら更に読む
という形で、こまめにIN/OUTを繰り返す
ここでの要約は、後で記憶を手繰るトリガーになるので、できれば文字ではなく図や表で書いておくとベター
また、データソースも書いておくと、困った時に戻れるので便利(ただ、書き過ぎるとうざい)
※この時期は、とてつもなく頭と心が疲労するので、適度な運動と十分な睡眠を無理にでも取るようにしないと逆に効率が悪くなる
※その分野の専門家が師としてアドバイスしてくれると下地の質が高くなる
(2) 下ごしらえ
幾つか「閃き」のメインとなるであろうパーツについて、実際に使って/やってみる。
頭でわかっているのと、実際に使ってみるのとでは、その理解には雲泥の差があり、目星をつけたら手間暇を惜しまず使ってみる。
下ごしらえの時期は、傍から見ると目的を持たずに無駄な作業をやっているようにも見える。(本当にそうなのかもしれない。)
が、メインパーツについては深い理解をしておかないと、現実味を帯びた具体的な「閃き」とならず、「直観」の域を出なくなってしまう。
「直観」は「閃き」より短い時間で導出できるのである意味優れているが、その根拠について論理的に説明できないので実現化の際に躓いてしまう。
ということで、「閃き」のレベルにするにはうまく下ごしらえをすることが重要
(3) シェイク
ある程度下ごしらえが出来たら、頭がリフレッシュされるようなペースチェンジが必要
よくあるパターンは「シャワーを浴びる」
その他にも、「食事をする」、「車の運転をする」など、特に頭を使わず血の流れを変えられ、決して眠くならない何かをする。
批判的な人の意見を聞くこともかなりの効果があるので、考えの違う人と気軽に話せる関係を持っておくと便利
下地作りや下ごしらえは、ややもするとそれをすることが目的になってしまうのと、黙々とした終わりのない作業になってしまうので、上手くシェイクのタイミングを組み入れることが重要
どんなに忙しい時でも、敢えて違う事をするとかゆっくりコーヒーを飲む時間を無理やり作るとかしておくとよい
(4) キャプチャー
下地と下ごしらえが程良く出来ていたなら、シェイクをすると「閃き」の欠片が湧いて出てくる(事がある)
これを逃すとしばらくの間、頭から消えてしまうので、すかさずキャプチャ!
この時点でキャプチャーできる「閃き」は、断片的なイメージでしかないので、繋がっていなくてもイメージをラフスケッチしておく
生活の流れの中で起きることが多いので、メモの常備も常套手段
(これが便利らしい : http://www.pilot.co.jp/frixion/info/index.html)
私の場合、PCと共に生活をしているのでエディタを開いてメモるのがパターン(デスクトップにはそういうメモの残骸が結構あったり...)
(エディタはショートカットとして登録しておくとよい)
(5) シナリオ化/インテグレーション
キャプチャーした「閃き」のラフスケッチを、自分自身に再度説明しながら1本のシナリオ、又は1つのアイデアにまとめ上げていく
コピーできるホワイトボードがあるととても便利
ノートでもできるけど、書き消しが思考の速度できるホワイトボードより優れたツールはないと思う。
書いた結果を携帯でPCにシャメできるのも便利
ホワイトボードがない場合は、3畳ぐらいのスペースを使って資料や「閃き」ラフケッチの全てを手に届く範囲に並べまくる
それらを順序立てながらまとめ上げていく
※頭で考えていることを見える状態/指を差せる状態にして、物理的に繋げられる状態にすることが大切
(6) レビュー
第3者に説明して、理解できるぐらいまでストーリーライン、又はメッセージが作りこまれていることを確認
暗黙の了解で飛ばしている事項、論理の飛躍などは第3者に見てもらわないとやはりわからない。
問題:
下地作りと下ごしらにかかる時間の意義をどう説明するか?
「直観」においてはこの事前作業が必要なく(というか、事前作業が必要な人は「直観」できない)、どうしても速度という重要なファクターで劣ってしまう。
が、その後の実践においては「直観」だと行き詰った時に打開する方法がさらなる「直観」に頼るしかなく、職人芸の域を出なくなってしまう。
(そもそも実践で使える「直観」ができるくらいやりこんでいることであれば、「閃き」に頼る必要あんまりないし...)
しかし、職人から見れば「閃き」のための準備作業は非常に遅く、無駄な作業に思えるためにそこに時間を費やす意義を理解しえない。
(なぜなら、職人はどうすればよいか「直観」でわかっているから。とはいえ、その職人が中途半端だから第3者の「閃き」が必要になっているってのもあるけど)
優れたコンサルタントとかを見ていると、下地作りを一晩でこなし、下ごしらえをしなくても「閃き」の域まで到達できるようにも思える。
普段からの幅広い勉強と、類まれなる「理解力」と「記憶力」、実践をしなくても深い理解が出来る「イメージ力」、わかり易く伝える「説明力」「描画力」のなせる業なのだと思う。
(全ての本を15分の立ち読みでほぼ暗記できる人や、100ページ超の資料から一瞬でエッセンスとなる3ページを抜き出すなんてのを見ると、やっぱりギフテッド(天才)には敵わないと思う。)
でも、(私を含めて)ほとんどの人は凡人なので、準備が必要なのである。
※直観と閃きの違い
脳科学者の池谷裕二氏が説いているようです。氏の説明は見つからなかったので、こちらとかが参考になります。
http://plaza.rakuten.co.jp/nanahosikimi10/diary/200911170000/
(314307)
コメント
天才とは1%の才能と99%の努力です!!!!!
コメントありがとうございます。
日本語訳は人によって違うみたいですよね。今回はwikipediaで使われている日本語訳を使ってみました。
「天才とは1%の才能と99%の努力である」という訳も有名ですよね。
原文、
Genius is one percent inspiration and 99 percent perspiration.
を踏まえると、wikipediaの訳はまずまずかとは思います。
Inspirationを、その語の意味とエジソンの研究内容から考えて「霊感」と訳しているのも見かけますけど、日本人にしっくりくるのは「閃き」の方だと思います。
perspirationは、percentと韻を踏んでいる訳ですが、日本語に訳すとなんのこっちゃってことで「努力」と言い換え、それに相応する言葉としてinspirationを「才能」と言い換えたこの訳を考えた人はセンスありますよね。
とはいえ、所詮どれも日本語訳なんで、原文が全てかなと思って、原文付きで載せた訳なんです。
メモやスケッチには、必ず’日付’を、記入するようにしています。
時系列で整理することで、調査順序やアイデアの変化をトレース出来ます。
整理する軸(良い表現がこれしかない)は、案件により異なります。しかし、時間は、固定出来る軸ですので、使い易いです。
見直した時、たまに堂々巡りになってて、自己嫌悪していますケド。
日付はいいですよね。超整理術とか、ノートの勧め本とかでも必ず言われてますよね。
リンクさせて頂きました。よろしくお願い致します。
閃いた!と感じたときにはメモるようにはしています。が、
ポケカデッキか釣りの仕掛けのメモばかりで、仕事面ではさっぱり。。
ポケカにしても仕掛けにしても、重要な視点が抜けていて役立たず、
というオチばかりですが、、、。
ありがとうございます。
うちの場合、ポケカの閃きについては、以前は家にアイデアだけメールして、家に帰るとでデッキドラフトが出来上がっている!という素晴らしい状況だったのですが、10月を過ぎた辺りから、デッキ組立作業員が過負荷のために機能不全に陥りました。
更に現在、閃き側も、過負荷のために機能不全に陥って、開店休業状態になってます(爆)
私もたつまささんと同じく愛知県の親子プレーヤーのSPと申します。
大谷龍さんのほうからリンクしていただいたようでありがとうございました。
まだまだ勉強不足で強い人のデッキレシピを見て回し方を考えるのに精一杯です。
DNの皆さんのご意見は非常に参考になりますので、お時間がありましたら、バシバシご意見・ご指摘いただければ幸いです。
ご挨拶できる日を楽しみにしておりますのでよろしくお願いいたします。
ありがとうございます。
ご挨拶なしにリンクさせて頂いちゃいました。
こちらこそ、お会い出来るのを楽しみにしておりますので、今後ともよろしくお願いします。